下地処理と下塗材が塗装の品質を決める

「下地処理と下塗材が塗装の品質を決める」とは、言い尽された言葉ではないでしょうか。

これまでは、ある程度の知識と経験のある担当者であれば、ほとんどの現場において下地処理の仕様決定と、下塗材の適切な選定は十分できてきたことでしょう。しかしながら、これから先はそうもいかなくなるかもしれません。というのも、15年ほど前よりハウスメーカーが新築の際に採用する窯業系サイディング、もしくは外装メーカーが販売する窯業系サイディングには、フッ素・無機・光触媒塗料などが増えてきているのです。

例えば、窯業系サイディングにフッ素・無機・光触媒塗料が塗装されている材料の一部をご紹介します。

■ケイミュー株式会社/「光セラ」:光触媒+無機(2002年発売)
■旭トステム外装株式会社/「AT-WALL」:フッ素(2006年発売)

上記の他にも、各ハウスメーカーが独自に開発した窯業系サイディングも多く使用されており、その詳細を調べることも難しくなっています。そのため、今後は、知識と経験のある担当者でも窯業系サイディングに使用されているもともとの塗料を見極め、適切な下塗材を選定するのがさらに困難になることが予想されます。
塗装の品質の要は「下地との密着性」といっても過言ではないでしょう。どんな安価な上塗り塗料を塗っても、正しい下地処理を行ない、適切な下塗材を使うことにより5年程度は確実に保つはずです。逆に高耐候性塗料を塗装してもひび割れ、剥離、変色、チョーキングの現象が数年で起きるのであれば、その原因の一つは下地との密着不良によるものだと言えるでしょう。

そして下地との密着性を確保するためには、下地の種類、成分、最終仕上げ塗料、そして劣化状況を把握する必要があります。とはいえ、今までは、ある一定の高性能プライマーやシーラーを採用さえしておけば、ほとんどの下地に密着すると安心していたと思います。しかし、現在、塗装工事の対象下地はかなり多様化しており、フッ素・無機・光触媒塗料などが最終仕上げに塗られていることもあります。

しかし、それを知らぬまま、今までと同じように塗装工事を行なってしまう可能性が高いのです。ここでの問題は、密着不良という現象が塗装直後に発覚すれば直ぐに対応できますが、半年から数年後になることが多いために、対応が後手後手になり、信用を失ってしまうことです。
2020年前後には、特殊仕上げの窯業系サイディングの塗り替えが格段に増えてくることが予測できます。この窯業系サイディングには従来のプライマーやシーラーでは当然不十分です。しかし、特殊仕上げのサイディングなのか、従来仕上げのサイディングなのかを見分けるのは、その道のプロでも至難の業でしょう。2回目以降の塗り替えでも同じです。前回の塗り替えの際に、フッ素・無機・シリコンetc…どの塗料を塗ったのかを判断するのはとても難しいと言えます。

では多少、劣化が進行している場合は従来のプライマーでも密着するかというと、もちろん、そうではなく、密着不良を起こす可能性は十分にあるのです。
そこで弊社では、変化する塗り替え市場を見越して、フッ素・無機・光触媒塗膜に対応した含浸性・密着性に優れた「エポプレミアムシーラープライマーJY」を新たにラインナップ(3月7日発売)しました。エポプレミアムシーラープライマーJYは、どのような下地に対しても密着性に優れ、現場での不安を解消して安心して工事を行なうことができます。唯一の欠点は弱溶剤であるということです。

現在、あらゆる下地に密着する水性プライマーの開発にも着手していますが、もう少し時間はかかると思います。弱溶剤を現場で使うことの弊害やクレームもあるかもしれませんが、塗装工事で密着不良を起こすこと以上にマイナスなことはありません。

この機会に、自社の塗装工事の仕様を見直してみてはいかがでしょうか。「エポプレミアムシーラープライマーJY」につきましては、ぜひ当社の営業担当者までお問い合わせください。